病気にならないための体つくり

病気にならないための体をつくりましょう。

インスリン抵抗性を改善する

糖尿病の原因として考えられることは二つあります。

 

一つは、膵臓のβ細胞が壊れてインスリンができなくなること。

もう一つは、「インスリン抵抗性」といってインスリンを細胞が受けつけない状態になることです。

 

ただ、一つめに関しては、サプリメントではどうすることもできません。

ここでは「インスリン抵抗性」を改善する作用のあるものと、糖尿病によって起こるさまざまな合併症を防ぐサプリメントについて解説します。

 

「インスリン抵抗性」の改善については、インスリン感受性を増強させる作用のあるものを摂るということに尽きます。

問題は合併症ですが、結果として神経がやられてしまうということが一つとして挙げられます。

 

これに対しては、神経のカバー(ミエリン硝)の修復に役立つ働きをするものが必要になります。

 

次に「グリケーション」という作用によって血管がやられるというのが挙げられます。

普通は六角形をブドウ糖が変形してタンパク質と結びつきAGEs(進行性グリコシル化最終産物群)といわれる物質をつくります。

 

これが活性酸素を増やしたり、血管に付着して血管をボロボロにすることになります。

 

したがって、この作用を抑えるサプリメントが必要になってきます。

 

抗酸化作用のあるものをまとめたアンチオキシダントフォーミュラは、さまざまな合併症を防ぐことにつながります。

大豆イソフラボンの抗ガン作用

欧米に比べて大豆の消費量が多いアジア諸国の女性の方が、乳ガンの罹患率が低いという疫学調査から、大豆イソフラボンの抗ガン効果が明らかになりました。

 

その後の研究により、イソフラボンには、乳ガンや大腸ガン、前立腺ガンなどの予防効果があると考えられています。

 

分子レベルの研究では、イソフラボンのうちのゲニスティンという物質による抗ガン作用について、いくつかのメカニズムが示されています。

 

まずケニスティンは、ガン細胞のアポトーシス(プログラムされた細胞死)を誘導することで発ガンを抑制します。

また、ガン細胞の栄養供給に必要な血管新生を抑制します。

その他、細胞増殖に関与する酵素の働きを抑制することで、ガン細胞の増殖を抑えます。

 

前立腺ガンに対するイソフラボンの効果は、弱いエストロゲン作用によると考えられます。

 

乳ガンに対するイソフラボンの効果は、イソフラボンが内在性エストロゲンと競合することで、抗エストロゲン作用を発揮することによると推測されています。

また、性ホルモンに結合するグロブリンを刺激することで、内在性エストロゲンを低下させるメカニズムもあります。